タイムフリーで待ちあわせ

タイムフリーで待ちあわせ

#02 20221201/ぺいさんへ

2022年12月1日 むだ→ぺい

 

ぺいさんへ

 

12月になりましたね。昨日仕事終わりに書店に行きました。来年の手帳を買うためです。デジタルでのスケジュール管理の便利さを感じつつも、毎年なんだかんだ紙の手帳も購入しています。こうして紙の手帳を買い続けているのは大学の先輩による影響が少なからずあります。

同じ研究室に所属していたその先輩は、ウィークリーページの日付横の空欄に一言日記を書いていました。個人的な内容だから誰にも見せられないと話していたので、実際どんなことを書いていたのか一度も見たことはありませんでしたが、その日印象的だったことを一言でも書いていたようです。たとえ印象的なことがなく無意な日を過ごしてしまったとしてもそれはそれとして書いていると話していました。その温度感いいな~と思って私も真似することにしました。ただ、私は何かを継続することがあまり上手ではありません。無意な日を無意な日のまま過ごしてしまいます。ふと手帳を開いたとき、書くべき日付が栞紐を挟み込んだページでもその次のページでもないときが往々にしてあります。(そういうときは映画の半券などをテープのりで貼ったりしてうやむやにしています)

そんないい加減さを来年こそちょっとでも減らしたい。そんな思いで今回は「阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳」を購入しました。永岡書店から販売されている阿佐ヶ谷姉妹がプロデュースした手帳です。まず何よりおおむね良好という語感がいいです。手帳は見開きの左のページがウィークリーページになっていて、ときどき江里子さんと美穂さんの一言が書き添えられています。その不定期な一言が私のこれまでの手帳に綴った日記のようで気負いがほぐれました。

そのほかにも月始めにはその月にまつわる二人の会話、江里子さんと美穂さんのある事柄についてのベスト3が毎月書かれていて、手帳を買った人は横並びに自分のベスト3も記入できるようになっています。ちなみに12月のベスト3のテーマは好きな冬のアウター。美穂さんのベスト3には軽量のアウターが多く並んでいて、ページ下には「重めのアウターって着なくなるのよね」と真理がさらっと書かれていました。『阿佐ヶ谷ワイド‼︎』でも見かける美穂さんの無防備なようで突然核心を突いてくるところがここでも気持ちよく発揮されていました。おかしかったです。そういえば以前お電話でぺいさんは3年手帳を使っておられて、今年が3年目だと話していましたね。ぺいさんも来年の手帳は購入されましたか。また手帳を選ぶ上でなにか大切にされていることはありますか。

 

このお手紙のやりとりは、テレビ番組やラジオ番組、YouTubeなどで見聞きしたことをちょっとでも忘れてしまわないようにしたいなという気持ちから始めました。参考にしようと思って読んだ往復書簡では、書いた日付を入れる、一往復のやりとりごとにテーマを持たせる(芸人、親、恋愛、お金など)などがありました。読んでいて特に難しいなと感じたのは、一回のやりとりの構成です。例えば、ぺいさんが書いた内容にA、B、Cの3つのトピックがあったとします。それを私がA’、B’、C’としてトピックに応答するかたちで返すのがいいのか、もしくはA’、B’、Dとして応答するトピックと新しいトピックを織り交ぜて返すのがいいのか、はたまたD、E、Fとして新しいトピックのみで返すのがいいのか、そういう塩梅が書簡ごとに異なっていました。おそらくこれらのトピック選びをお返事の都度考えるのが往復書簡の醍醐味なのかもしれませんが、展開させないまま落としてしまうトピックをないがしろにせずどうにか踏まえたりできないかなあと悩んでいます。

 

『もう中学生のおラジオ中』、毎週楽しく聴いています。ただ、数時間経つと今回の放送で一体どんなの話をしていたのかすっかり忘れてしまいます。今一番耳に残っているのはパートナーのヤジマリー。さんのテレビとは異なるASMRのような高い湿度の話し声と提供クレジット時の「ケイストア千曲店」だけです。今度は覚えた状態でお返事を書きたいと思います。日に日に寒くなりますがおおむね良好な日々がお互いに過ごせますように。それでは。

 

むだ